こちらのコラムでは、無料で使える情報共有のためのビジネスノートツール「welog(ウィーログ)」の運営スタッフが、ビジネスにおける情報共有やナレッジマネジメントについて発信しています。少しでも皆さまのお役に立てれば幸いです。
目次
メモをはじめとしてさまざまな機能を備えたEvernote。2020年頃からの改定にともない、代替ツールをお探しの方もいるのではないでしょうか。用途が広いツールのため、お探しの機能に特化したツールを知りたい場合や、プランや料金について知りたい方もいるでしょう。今回は、Evernoteの代替ツールを選定する際のポイントと、おすすめのツール6選をご紹介します。
「welog」は、メンバーのノウハウやナレッジを見える化することで
中小企業の属人化問題を解決するドキュメント共有ツールです。
オンライン上のメモアプリの一つである、Evernote。メモ帳としてだけでなく、残しておきたい情報の蓄積や、チームでのナレッジ共有などを目的に利用していた方も多いでしょう。2019年~2020年頃からのEvernoteの改訂により、フリープランで同期できるデバイスの数が限定されたり、アプリの起動が遅くなったりと、以前と同じように使えなくなったとの声もあり、代替ツールを探している方もいるのではないでしょうか。Evernoteがサービスを開始した当初に比べると、ナレッジの蓄積と活用を目的とするさまざまなクラウドツールが増えていることも、代替ツールへの乗り換えを検討する一因でしょう。
代替ツールを検討するときは、どのようなポイントを踏まえておくとよいでしょうか。
利用を想定する範囲を確認しておくことが一つのポイントです。個人利用とチーム間の共有のどちらに特化しているかはツールによって異なります。個人的なメモとしての活用が主の場合、チーム間でのナレッジの蓄積や共有場所として使いたい場合、どちらも視野に入れたい場合など、利用目的に対応できるツールなのかを確認しましょう。
代替ツールを検討する際は、「求めている機能を明確にする」ことも大切です。一口にクラウド上のメモツールと言っても、どのような利用方法を想定しているかによって、主となる機能や操作方法もさまざまです。「全ての情報を一元管理したい」「複数人と情報を共有したい」「検索機能が高いものがよい」など、どのような機能が充実していたら使いやすいのかを、事前に想定しておくことをおすすめします。
改変によって無料版での接続デバイス数に制限が加えられてしまいましたが、Evernoteは、さまざまなデバイスに対応しています。これも多くのユーザーがEvernoteを支持した理由の一つでしょう。代替ツールを選択する際には、自身が使いたいデバイスに対応しているかも、基本的な確認項目です。デバイスによって操作性が変わることもあるため、利用の主となるデバイスでの操作性はよく確認しておきましょう。
Evernoteには無料版と有料版があり、使いたい機能によって異なるプランを契約するのが基本です。Evernoteの代替サービスも無料版と有料版を備えたツールが多く、無料版では一部の機能が制限されたり、利用人数に上限があったりすることが多いでしょう。
代替サービスの検討の際には、自身が利用したい使い方は無料版で十分なのか、追加しなければならないとすればどの程度まで費用を出せるかなど、予算を考えておきましょう。
「welog」は、メンバーのノウハウやナレッジを見える化することで
中小企業の属人化問題を解決するドキュメント共有ツールです。
Evernoteを代替できるツールはさまざまです。おすすめのツールを見ていきましょう。
メモツールの多くは、想定する利用主体を「個人」または「チーム」においています。個人としての利用も、チームとしての利用のどちらも快適に使えるツールをお探しの場合は、次のツールがおすすめです。
【特徴】
・残しておきたい情報のメモの作成と共有が簡単で、活用につなげやすい
・操作画面がシンプルでだれもがわかりやすい
・10人以下なら永久に無料のフリープランで、有料プランも低料金
welog(ウィーログ)は、個人の持つノウハウや残しておきたい情報をメモし、クラウド上で一元管理できるツールです。チームでは、社内の情報をまとめた「ナレッジデータベース」としても活用できます。Evernoteと同様、動画や画像、PDFなどさまざまなファイルを貼付して管理できるので、多様な用途に対応可能です。ノートは「ワークスペース」と「フォルダ」の2段階で管理。検索機能を使えば、探している情報を簡単に見つけることができます。
また、シンプルでわかりやすい操作画面なので、Evernoteからの乗り換え時もストレスなく操作できるでしょう。30日間全ての機能を試せる無料トライアルを設けており、期間終了後も継続利用できるフリープランの選択も可能です。
【概要】
・運営会社:株式会社トライバルメディアハウス
・プラン/料金:【フリー】0円/月(10ユーザーまで)
【ビジネス】300円(税抜)/月
※1ユーザーあたり
・フリープラン:有
・無料トライアル:有(30日間)
・URL:https://welog.jp/
Evernoteを個人的に残しておきたい情報を管理するツールとして利用しており、今後も個人利用が主という場合は、以下のツールが使いやすいでしょう。
【特徴】
・操作性がEvernoteに似ているので、乗り換えのストレスが少ない
・起動がスムーズ
・シンプルなホーム画面で、知りたい情報にアクセスしやすい
UpNote(アップノート)は、「書くことに集中する」をコンセプトとする、メモや日記に特化したアプリ。ホーム画面がシンプルで、わかりやすい操作性と整理のしやすさも特徴です。iOS、Mac、Android、WindowsOSに対応しているため、どのデバイスからでも利用できます。
メモリストの最上部にメモを固定する、クイックアクセスにメモを追加する、一致するキーワードを使用してメモをフィルタリングするなどの機能を使い、必要な情報をわかりやすく整理できます。複数のリッチテキストオプション、マークダウンサポート、リストの作成、画像、リンク、添付ファイル、引用符、コードブロック、構成からの複数のフォント、さまざまな色のテキストの強調表示などを備えたエディタを採用し、情報を整理可能です。
【概要】
・運営会社:UpNote Company Limited
・プラン/料金:無料(APP内課金有)
プレミアム購読:100円/月
プレミアム永久:1,220円/月~
・URL:https://getupnote-com.translate.goog/?_x_tr_sl=en&_x_tr_tl=ja&_x_tr_hl=ja&_x_tr_pto=sc
(※公式サイトを日本語に翻訳したページが表示されます。)
【特徴】
・ブラウザで動作するため、ブラウザを経由すればOSを問わず利用可能
・シンプルな機能で動作が軽く、起動してすぐに入力できる
・テキストデータのみを扱うため、画像や動画の添付はできない
Simplenote(シンプルノート)は、メモ書き、ToDoリストの作成、アイデアのメモなどを簡単に行えるアプリです。起動が軽く、アプリの立ち上げがスムーズなので、ストレスなく使えるでしょう。利用方法も非常にシンプルで、ログインしたらテキストを書くだけ。シンプルな画面構成も使いやすく、PCでは画面左側のサイドバーにテキストのリストが、右側にテキスト入力エリアが表示され、スマートフォンではリストと入力エリアを切り替える仕様になっています。タグやピン留めを使えば、メモをわかりやすくまとめられます。 メモは使用しているデバイスに無料で同期されるため、いつでも確認可能です。
【概要】
・販売元:Automattic, Inc.
・プラン/料金:無料
・URL:https://simplenote-com.translate.goog/?_x_tr_sl=en&_x_tr_tl=ja&_x_tr_hl=ja&_x_tr_pto=sc
(※公式サイトを日本語に翻訳したページが表示されます。)
「welog」は、メンバーのノウハウやナレッジを見える化することで
中小企業の属人化問題を解決するドキュメント共有ツールです。
Evernoteをチームでの情報共有に使っており、チームや社内での利用を前提に代替ツールを探している場合には、次のツールがおすすめです。
【特徴】
・プロジェクト管理ツール「JIRA」との連携ができる
・開発関連のドキュメントの共有に向いている
・エンジニアの利用強い機能を多く搭載している
Confluence(コンフルエンス)は、アトラシアン株式会社が提供する情報共有に特化したツール。同社が提供するプロジェクト管理ツール「JIRA」との連携が可能です。10名までなら月額利用料金が無料のフリープランを提供しているため、まずはチームやプロジェクト単位で試してみたいユーザーによいでしょう。プログラマーが頻繁に利用する機能に強く、開発関連のドキュメントを共有するのに適しています。ノートの閲覧権限を細かく設定できることから、セキュリティ面も安心して利用できるでしょう。
【概要】
・運営会社:アトラシアン株式会社
・プラン/料金:【Free】0円/月(10ユーザーまで)
【Standard】690円/月(35,000 ユーザーまで)
【Premium】1,310円/月(35,000 ユーザーまで)
※1ユーザーあたり
・無料トライアル:有(7日間)
・URL:https://www.atlassian.com/ja/software/confluence
【特徴】
・エンジニアやデザイナー利用に強い
・プログラミングコードの共有や、CSSによるカスタマイズが可能
・「Gyazo」と連携機能を利用すれば、画像の添付が可能
Scrapbox(スクラップボックス)は、さまざまな情報の整理に向いたノート型の知識共有ツールです。CSSカスタマイズやコードブロック、マウス無編集など、エンジニア向けの機能が充実。ドラッグアンドドロップやコピーペーストで画像やYouTube動画、Google Mapsの貼り付けが可能で、散らばったアイデアや情報を一箇所に集約させるのに最適です。ノートは複数名による共同編集が可能で、チームでのミーティングや会議の議事録も、リアルタイム保存されます。
【概要】
・運営会社:Nota株式会社
・プラン/料金:【PERSONAL / EDUCATION】0円/月(個人・非営利での利用の場合)
【BUSINESS】1,100円/月
※1ユーザーあたり
・フリープラン:有(個人・非営利での利用の場合)
・無料トライアル:有(100ページまで)
・URL:https://scrapbox.io/?lang=ja
【特徴】
・マークダウン形式での記述ができる
・情報共有にかかる時間を削減できる
Docbase(ドックベース)は、プログラマーやデザイナーによるチーム利用がおすすめのサービスです。Markdownでの記載が可能で、不慣れな人もボタン1つで簡単に入力操作ができるのが特徴です。操作ログの記録機能や詳細なアクセス制限機能があり、管理者による情報管理負担の軽減も期待できるでしょう。同時編集機能やグループ・タグでの検索機能を備えており、情報共有にかかる時間や手間を削減することも可能。情報を一元化し、社内外で共有できる情報共有サービスです。
【概要】
・運営会社:株式会社クレイ / KRAY inc.
・プラン/料金:【スターター】990円(税込)/月(3ユーザーまで)
【ベーシック】4,950円(税込)/月(10ユーザーまで)
【レギュラー】9,900円(税込)/月(30ユーザーまで)
【ビジネス100】21,450円(税込)/月(100ユーザーまで)
・フリープラン:無
・無料トライアル:有(30日間)
・URL:https://docbase.io/
「welog」は、メンバーのノウハウやナレッジを見える化することで
中小企業の属人化問題を解決するドキュメント共有ツールです。
なお、ブラウザでのメモ帳ツールを使って業務の効率化を図りたい方には、こちらの記事も参考になります。
参考:ブラウザで使えるメモ帳ツールのおすすめ7選。選定ポイントも紹介
Evernoteに代替できるメモアプリや情報共有のためのツールには、さまざまなものがあります。これまでEvernoteをどのように利用していたかで、最適なツールも変わってくるでしょう。それぞれのツールが持つ特徴や強みを踏まえ、無料トライアルなども利用しながら適切なツールを選んでみてはいかがでしょうか。