こちらのコラムでは、無料で使える情報共有のためのビジネスノートツール「welog(ウィーログ)」の運営スタッフが、ビジネスにおける情報共有やナレッジマネジメントについて発信しています。少しでも皆さまのお役に立てれば幸いです。
目次
ビジネス用語として使われることの多い「タスク」ですが、その意味や使い方を知らない方もいるでしょう。今回は、ビジネス用語としてのタスクの意味や使い方、混同されやすい用語との違い、タスク管理の重要性や効率的に管理するポイントを紹介します。
「welog」は、メンバーのノウハウやナレッジを見える化することで
中小企業の属人化問題を解決するドキュメント共有ツールです。
タスク(英語:task)とは、課された務め・仕事などを意味する言葉です。仕事をする上でよく耳にするタスクですが、どのような意味で使われているのか理解していない方もいるのではないでしょうか。まずは、タスクの意味についてわかりやすく解説します。
タスクには、2つの意味があります。「ビジネス」と「IT」の分野別に異なる意味を持つため、その違いについて確認しておきましょう。
ビジネス分野においてのタスクの意味は、仕事でやるべき作業のことです。ビジネスでは仕事全般を指すのではなく、仕事を達成するために必要な、細かい単位の作業を指すことを把握しておきましょう。
IT分野においてのタスクの意味は、コンピュータが処理する作業のことです。ただし、パソコンを使う場合とスマホを使う場合でその意味や使われ方は異なります。パソコンを使う場面では、以下のような用語で使われるケースが多いでしょう。
タスクバー:Windowsのパソコン画面下にある帯状部分のこと
タスクマネージャー:パソコンのプログラム管理機能のこと
スマホを使う場面では、一般的に、起動中のアプリのことを指して使われます。
【例文】
・上司から、「プロジェクトのタスク期限を早めて、今週中にして欲しい」と頼まれた
・今日は時間が遅いので、このタスクを片付けたら帰宅します
・業務を効率化するために、タスク管理は大切である
上記のように、やるべき作業を指すケースや目の前の作業を指すケースなど、使う場面や文脈により、タスクの意味やニュアンスは異なるでしょう。
ビジネスにおいてタスクと混同されやすい言葉に、「プロジェクト」「ToDo」「スケジュール」という言葉があります。ここからは、それぞれの意味と違いについて解説します。
プロジェクト:目標達成のために組まれたチームや計画の内容
ToDo:期限が決まっていない作業のこと
スケジュール:予定や日程のこと。一連の作業をどのタイミングでどう進めていくかを、時系列に整理したもの
プロジェクトとタスクの違いは、作業範囲の大きさです。プロジェクトは複数のタスクで構成された大きな計画であり、タスクはプロジェクトを遂行するための手段と言えます。
ToDoとタスクの違いは、期限があるか否かです。双方ともやるべき作業を指す言葉であり、期限がない作業を「ToDo」、期限付きの作業を「タスク」として扱うのが一般的でしょう。
スケジュールとタスクの違いは、その目的にあります。そもそも、スケジュールは「予定」や「日程」を指す言葉であるため、小さな単位の作業を指すタスクとはニュアンスが異なります。スケジュールを管理する目的は、やるべき作業を時系列で把握することです。それに対してタスクを管理する目的は、やるべき作業自体を把握することにあります。
ビジネスにおいて、タスクを使った用語を耳にすることもあるでしょう。ここでは、タスクを用いたビジネス用語について紹介します。
タスク管理とは、仕事を進める上で必要な作業の進捗を管理すること。仕事をスムーズに進めるための方法で、ビジネスにおいてよく使われる用語です。タスク管理は、やるべき作業を期限や担当で割り振って細分化し、優先順位をつけて管理することを目的としています。
「タスクチーム」と「タスクフォース」のどちらも、課題解決などの目的のために臨時で集められたチーム(組織)を意味する言葉です。常に一緒に業務を行うチームという訳ではなく、活動期間が定められているチームを指します。
ただし、タスクチームとタスクフォースには、その緊急度において違いがあります。タスクフォースはタスクチームと比較すると緊急性の高い課題を短期間で解決するために編成されるという特徴があり、部署をまたいで人員が集められることも多いでしょう。
「シングルタスク」と「マルチタスク」とは、業務においてタスクを進める際の方法です。シングルタスクとは、1つの作業に集中して仕事をすること。一方、マルチタスクとは、複数の作業を同時並行または短期間に切り替えながら同時並行して仕事をすることです。
マルチタスクの方が同時に複数の作業が進むため、少ない時間で効率よく作業を行えるイメージがありますが、実際は1つの作業を集中して行うシングルタスクの方が、業務の効率がよいとも言われています。
「welog」は、メンバーのノウハウやナレッジを見える化することで
中小企業の属人化問題を解決するドキュメント共有ツールです。
タスク管理とは、ビジネスにおいてよく使われる用語であり、企業にとって重要な作業管理方法です。ここからは、タスク管理をすることで企業にとってどのようなメリットがあるのか、その重要性を紹介します。
タスク管理を行えば、業務全体を把握できます。タスクの優先順位を把握し時間を有効に活用できるため、業務の効率化に繋がるでしょう。期日までに作業が終わらないなどのトラブルが起きた場合にも、迅速に対応することが可能です。複数人でのプロジェクトに取り組む場合も、業務の流れを正確に把握することができるため、マネジメントもしやすいでしょう。
やるべき作業の抜け漏れを防げることも、タスク管理が企業にとって重要である理由の1つです。タスク管理を行うことで、チーム(組織)全体のタスクを抜け漏れなく把握できるため、「いつ・誰が行うべき作業なのか」を適切に整理することができるでしょう。
タスク管理を効果的に行うためには、知っておくべきポイントがあります。ここからは、タスク管理を行う際のコツを見ていきましょう。
まず初めにすることは、全てのタスクを洗い出すことです。急に対応が必要となるという事態を避けるためにも、やるべき作業を抜け漏れが無いように全て洗い出しましょう。タスクを全て洗い出すことでやるべき作業量が把握できるため、タスクを振り分ける際にも役立ちます。
タスクをどのように細分化するのかも、タスク管理のコツの1つです。例えば、「顧客への提案資料作成」というタスクは、「資料作成に必要なデータの収集」「資料として文書にまとめる」「資料の印刷」などの作業内容に細分化することができます。抽象的なタスクは作業内容が把握しづらいため、具体的に細分化することが大切です。
タスクの全体像を把握できたら、タスクごとの優先順位をつけましょう。その際にポイントとなるのは、タスクの重要度や緊急度です。優先順位をつけることで、どのタスクから着手すればよいのかが明確になります。イレギュラー対応などがあった際にも、対応できるかが判断しやすくなるでしょう。
タスクに期限を設けることも、タスク管理のコツです。納期などから逆算し、タスクの期日を決めましょう。期日を設けることで、どのようなスケジュールで作業に取り組めばよいのか、全体像を把握できます。
タスクの期限は、余裕を持ったスケジュールで組んでおくこともポイントです。
紙やエクセルでタスクを管理する方法もありますが、手間や時間がかかるなど、管理の難しさに課題を感じるケースもあるでしょう。しかし、タスク管理ツールを導入すれば、タスクの進捗状況をチームで共有・管理できるため、タスクを効率的に管理できます。タスクを割り当てられた際やタスクの期日を過ぎた際に通知してくれる「通知機能」を備えたツールもあるため、作業の抜け漏れを防止するのにも役立つでしょう。
ビジネス用語としてのタスクとは、仕事で行うべき小さい単位の作業を指します。タスクの意味や使い方は使う場面により異なるため、ここでご紹介した用語ごとの意味の違いについて把握しておくとよいでしょう。
ビジネスにおいて使われることの多い「タスク管理」は、業務の全体像を把握できる、企業にとって重要な作業管理方法です。タスク管理を行うためには「タスクを細分化し優先順位をつける」「タスク管理ツールを導入する」など、いくつかのコツがあります。業務を効率化し企業の生産性を向上させるためにも、適切にタスク管理を行いましょう。