こちらのコラムでは、無料で使える情報共有のためのビジネスノートツール「welog(ウィーログ)」の運営スタッフが、ビジネスにおける情報共有やナレッジマネジメントについて発信しています。少しでも皆さまのお役に立てれば幸いです。
目次
研修内容を報告する際に作成する「研修報告書」。研修報告書をどのように書けばよいのか、書き方に迷うビジネスパーソンもいるのではないでしょうか。今回は、研修報告書を書く目的や書き方例文、基本のフォーマットやテンプレートをご紹介します。研修報告書の詳しい書き方が学べる本についてもご紹介しますので、参考にしてください。
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中小企業の属人化問題を解決するドキュメント共有ツールです。
研修報告書とは、研修の内容について具体的に記した書類のこと。研修報告書には、講師や人事担当者など研修を行った側が記載する「研修実施報告書」と、受講者が記載する「研修受講報告書」の2パターンがあり、記載する目的や書き方は異なります。今回は、研修に参加した側の視点に立ち、研修報告書を解説していきます。
研修報告書を意義あるものにするためには、なぜ研修報告書を作成するのかを把握することが大切です。ここからは、研修報告書を記載する目的について見ていきましょう。
研修報告書を作成する目的の1つは、開催日時や場所、研修内容などの概要や得た知識について、研修に参加していない人にも共有することです。研修で得た学びは、参加者だけでなく社内全体で共有することが大切となります。研修内容を社内全体に共有することで、社内にナレッジが蓄積され、効果的に活用することが可能になります。
また、研修報告書に研修内容や要点を記載することにより、受講者が研修の内容を整理できるため、研修の理解を深めることにも繋がるでしょう。
研修の主な目的は社員の成長促進ですが、研修にかかる費用に対してどの程度の効果が得られたのかについては把握しにくいのが現状です。そのため、参加者に研修報告書を作成してもらうことで、「何を学び何を得たのか」といった成果を検証することも大切となります。
また、研修内容は適切であったのか、今後どのような研修を行えばよいのかについても検証することが可能です。
研修報告書は記載内容についてのルールがなく、どのような項目を記載すればよいのか悩む人も多いのではないでしょうか。研修報告書の基本となるフォーマットがあれば、誰でも迷わず研修報告書を作成することが可能になります。研修報告書に記載したい項目は、以下の通りです。
・提出日
・作成者
・題名
・研修名
・開催日時
・開催場所
・主催(講師名)
・参加者
・目的
・研修内容
・所感
まず基本項目として、提出日・作成者・題名・研修名・主催(講師名)・開催日時・開催場所・参加人数などを記載します。参加者は、社内研修など参加人数が少人数の場合は参加者氏名、大人数の場合は参加人数を記載するとよいでしょう。このほかに、受講費用を記載する場合もあります。
「目的」には、研修を受講する理由や目的を記載します。目的を記載することで、研修に対する意欲や学習効果も高まるでしょう。
「研修内容」は、情報をわかりやすく簡潔にまとめます。まとめ方の工夫として、箇条書きなどを活用するとよいでしょう。配布された資料を別途添付することもポイントです。
「所感」は、研修に参加して何を学んだのか、今後の業務にどう活かしたいのかなどを意識して記載しましょう。こちらも、研修内容を記載する際と同様に、文章をわかりやすくまとめます。
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研修報告書は、研修の内容や成果を上司に報告するための書類です。研修報告書の書き方のポイントを知っておけば、上司が読みやすく、内容を把握しやすい研修報告書を作成できるでしょう。ここからは、研修報告書の書き方において、知っておきたい3つのコツをご紹介します。
研修で得られた情報を漏れなく正確に記載するためには、研修中に随時メモを取ることが重要となります。なぜなら、研修後に報告書を作成しようとすると、研修内容が思い出せない場合もあるためです。要点や学んだこと、今後業務に活かしたいことを意識しメモをとっておけば、研修報告書をスムーズに作成できます。
目的を理解すれば、それに即したよい研修報告書の作成に繋がります。研修には、「新人研修」「スキルアップ研修」「コンプライアンス研修」など多くの種類があり、研修ごとにその目的や得られる知識は異なります。研修の目的に対する成果を読み手にしっかり報告するためには、研修の目的を意識することが大切です。
事実に即して内容を客観的に記載することも、研修報告書の書き方で知っておきたいポイントです。社内のナレッジ共有や研修の成果検証を効果的に行うためには、情報を正しく記載する必要があります。研修報告書は、なるべく抽象表現を避け、数字などの定量情報を使い具体的に書くのがおすすめです。
研修報告書は、誰が読んでも理解できるように、読みやすさを意識しましょう。例えば、箇条書きにするなどレイアウトを工夫することも一つの方法です。そのほか、文章内に「ですます調」と「である調」を混在させないことや誤字・脱字にも注意しましょう。
ここからは、研修報告書の例文付きテンプレートを見ていきましょう。
ここでは、「新入社員向けのビジネスマナー研修」の例文をご紹介します。
《例文》
提出日:令和〇〇年〇月〇日
作成者:〇〇部 〇〇
題名:研修報告書
研修名:新入社員向けビジネスマナー研修
開催日時:令和〇〇年〇〇月〇〇日
開催場所:〇〇研修センター(〇〇県〇〇市)
主催(講師名):株式会社〇〇 〇〇氏
参加者:〇〇年度新入社員〇〇名
目的:社会人として、基本的なビジネスマナーを身につける
研修内容:
●マナーが重要となる理由
●挨拶
●服装
●名刺交換
●電話対応
●来客対応
●報連相について
所感:
今回の新人研修では、基礎的なビジネスマナーについて教えていただきました。挨拶や服装が与える印象についてご指導いただき、改めて第一印象の重要性を認識いたしました。実践を通して挨拶や名刺交換を学ぶことができ、大変勉強になりました。今回の研修で学んだ内容を今後の業務に活かし、一日も早く会社に貢献できるよう尽力いたします。
情報共有の円滑化に繋がるドキュメント共有ツール「welog」を使えば、次のような研修報告書テンプレートを作成することができます。基本的なテンプレートになるため、作成したい内容に応じてアレンジして使うとよいでしょう。
(例文なしテンプレートへのリンクはこちら)
(例文付きテンプレートへのリンクはこちら)
welogは、作成したドキュメントをクラウド上で一元管理できるツールです。シンプルでわかりやすい操作性を備えており、誰でも簡単に研修報告書を作成・共有・活用することができます。グループや作成者別で絞り込みできる高度な検索機能を使えば、過去の研修報告書を簡単に探し出すことも可能です。
ほかにも、テンプレートや、作成したドキュメントをメールや外部チャットと連携し、ボタン一つで共有できる機能も備えています。フリープランを設けており、1カ月から安心価格で利用できる料金設定で始めやすいため、この機会にぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
「welog」の無料登録はこちらからできます。
最後に、研修報告書を含めた報告書の書き方について学べる本をご紹介します。
研修報告書や業務日報、提案書など、あらゆる報告書やレポートの書き方が学べる基本の一冊。4コマまんがを用いて、報告書の作成に不慣れな新入社員にもわかりやすく解説しています。フォーマットもついているため、実際の業務ですぐに活用できるでしょう。
報告書やレポートが迅速・正確に書けるようになる実践書。評価される報告書を書くための、書き方や常識を学べます。「そのまま使える36の参考書式例」も記載されているため、シーン別の具体例を参考にしながら報告書が作成できます。
研修報告書の目的は、研修内容の社内共有や研修の効果検証をすることです。研修報告書の書き方やコツを知ることで、効果的な研修報告書を作成できるでしょう。
研修報告書の作成には、ここでご紹介した基本フォーマットや例文付きテンプレート、書き方を学べる本が参考になります。研修報告書の書き方を押さえて、研修報告書を社内で効果的に活用してください。
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